「えっ、は、離してよ!!」 「無理」 「無理って……」 慌てて身をよじっても離してくれない。 真っ赤な顔は見られなくて済むけど。 こんなに近くにいたら、ドキドキが青葉に聞こえちゃいそうだよ……。 「青葉……」 「これ以上しゃべったら、マジでうざいからやめろ」 「う、うざい!?」 ――なによ。本当にイジワルなんだから……。