「お前、意外と素直なとこあるんだな」



「……っう、うるさい!あんたなんか……っ」



「なんだよ、相変わらずうざいな」



「うざい!?あんたねぇ……っ!?」



「もう黙れよ」




目の前を綺麗な顔がかすめて
あたしは息をのんだ。




「え、あ、あ、青葉!?」



「じっとしてろ」






耳元で聞こえた低い声に身体が小さく震えた。




じっとしてろ、なんて無理!!



だってあの青葉に……抱きしめられてるんだからっ!!