無愛想な彼に胸キュン中






「椎木くんのおかげで恋ができたから」



「え……?」




人を好きになったのも、ドキドキしたのも。
誰かのためにオシャレしたのも初めてだった。




「あたしに恋を教えてくれてありがとう」




あのころのあたしは椎木くんのことが好きだったから。それは心から言えるよ。




「三枝……本当に、ごめん」



「いいってば、もう」




椎木くんと目が合って、2人で笑った。