聞こえてくる女の子達の声は、椎木聖くんに対することで。
今までの椎木くんが偽物だったってことも、椎木くんの悪事も、すべて全校生徒に知れ渡った。
「椎木くんってそんな人だったの!?」
「あたしもすっかり騙されてた!」
「ずっとあたし達騙してたわけ?最低ー!!」
列の前方で青白い顔して立ち尽くしている椎木くんに、次々と罵声が飛んだ。
「……なんだよ、これ。どうなってんだ!誰がこんな……」
「俺達だよー♪」
バンッとステージ横の部屋の扉が開き、女の子達から黄色い悲鳴があがる。
―――え。
出てきたのは類くんと……青葉。

