―――え?
「でも可愛いんだろ、その子」
「みんなの前じゃ強気なのに、俺の前じゃわかりやすいくらい女の子なんだよ。女の子に囲まれてるの見たことあるけど、泣いてなかったし」
「ふーん。それ、お前好みじゃん」
「あぁ。いじめられてる女見ると、ゾクゾクしねぇ?」
ぷつりと身体の中で何かが切れた。
そこまで聞いた俺は、もう我慢の限界だった。
三枝は椎木のことが好きで、きっとあいつのことを信じてる。優しいやつだって。
でも俺が疑ってた通り、
こいつは偽王子だったんだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…