―――はぁ。 「ってかお前、気をつけろよ」 どうすることもできなくなった俺は、さっきから考えていたことを口にした。 「え?」 「なんでああやって男にもつっかかるわけ?可愛い女を演じてればいいだろ」 教室での、 男子に対する三枝の態度が気になった。 なんであんな風に言うんだ? 他の女たちみたいに、女を武器にして女らしくしてれば、面倒くさいことにはならないはず。 なのに……。