夢を見た。 それはこの前俺が見た現実のリピート。 「ねぇ。最近青葉くんと三枝さん、仲いいと思わない?」 朝、教室まで続く階段を 登っていた俺に聞こえた声。 この声には聞き覚えがあった。 少しして、女3人の背中が見える。 記憶力が無駄にいい俺にはすぐにわかった。 真ん中にいるのが、きっと片瀬だ。 「朋がいるってのに、うざいよね」 「みんなに嫌われてるクセに抜け駆けなんてありえないんだけど」 両隣の女が片瀬に続いてしゃべりだした。