無愛想な彼に胸キュン中






「……っ!?」



「……っ大丈夫、だからっ……」



弱々しい声で、
瞳にもいつもみたいな輝きがなくて。




「青葉!青葉っ!!」



気づいたらあたしは泣いていて。



瞳からこぼれた涙が、
青葉の体操服を濡らしていく。



騒ぎを聞きつけた先生たちが、あたし達を見つけるなり慌てて青葉の身体の看板をどけた。



現れた青葉の足からは、血が出ていた。



けが!けがしてる……!