だって……。 「……青、葉?」 あたしの腰を抱きしめるようにして 倒れていたのは、紛れもなく青葉で。 地面に倒れる青葉の下半身は、 看板の下敷きになっていた。 「えっ、青葉、なんで……?」 なんでここにいるの? どうしてあたし、助けられてるの? 混乱しているあたしの足元で、 青葉は痛そうに顔を歪めた。 「……っ」 「青葉?うそっ大丈夫!?」 パニックになるあたしの手を、青葉が握った。