食後はいつものように自分の食器を片付ける。 いつもと違うのは、自室に向かわず居間のソファに座ったことだ。 「なんだ拓海。観たいテレビでもあるのか?」 「違うんだ。ちょっと話をしたくて。」 祖父は、ほう、と相槌を打つと僕の隣に座った。 祖母はお茶を入れると言ってまたキッチンに戻る。 「僕、じいちゃんとばあちゃんが凄く好きだ。」 突拍子もない僕の言葉に祖父は驚いた様子。 だけど真剣な僕の目を見て、静かに耳を傾ける。