「今日は授業参観だったんだよ。」 母からの反応はないけれど、心の片隅に少しでも触れていればそれで良い。 今日も顔色が良いみたいだ。 「お母さんが来てたら、きっと保護者の中で一番綺麗だったろうな。」 母は手元をじっと見つめ、時折首を傾げたりしている。 普段の僕は、自分で言うのも何だけれど小学生らしくない。 周りの連中は馬鹿みたいだと思うし、発言も行動も下らない。 僕はいつも距離を置いて、物思いにふけったりするんだ。