腕や腿の擦り傷にはガーゼが当てられ、打撲した足には包帯。 どっからどう見ても怪我人だけど、そんな事は少しも気にせず意気揚々と家を出た。 家で安静にしている間に読書感想文は仕上げてしまった。 借りていた本を返却してまた新しい本を借りるため、僕はまず図書館に向かう。 自動ドアが開くと同時に冷房による冷たい空気が流れ出す。 肌に付着した汗がひんやりしてくるのを感じながら返却口に向かう。 今日はどんな本を借りようか。