「えっと…向こうです! 結構近いんですよ。 弥先輩は?」 「どっからでも帰れるよ。 今日は沙羅ちゃんと同じ方向から帰ろうかな。」 「いいんですか?」 「ああ。」 弥先輩はもう一度あたしの横を歩く。 なんだか嬉しかった。 女の子扱いされてるみたいだと思ってしまう。 あたしは弥先輩を見上げる。 月明かりに照らされた弥先輩は、さっきよりも更に綺麗だ。