「やっぱり弥にぃの言っていた通り。
沙羅さん、私実はまだ15歳で、沙羅さんよりも年下なんです。
ですから、敬語はお止めください。」
絵恋さんは嬉しそうに笑った。
赤い衣装と相まって、とても無邪気な子に見えた。
「…中学生なのかな?
あの、弥先輩は何て言っていたの?」
「沙羅さんは、礼儀正しくて優しい可愛い子だって。
あと、とても聡明で責任感の強い、頼りがいのある優秀な後輩でもあるって言ってました。」
「弥先輩、従妹の絵恋さんにそんな事言っているの?」
「ええ。
弥にぃ、沙羅さんの事大好きで、私によく話してくれるっていうか、相談してくるっていうか。
とにかく、沙羅さんのお話をよく伺ってたんです。」
「相談?」
「はい、恋愛相談されていました。
好きな子が出来たんだけど、その子のお姉ちゃんと付き合っていた時期があって、接し方が難しいって。
私はこの前までフランスにいたんですけど、よく沙羅さん関連で連絡来てましたよ。」
「弥先輩…」
あたしは恥ずかしさと嬉しさで顔を赤くする。
なんかあたし…思っていたよりも弥先輩に想われているのかも。
「私は最近、日本に戻ってきたんです。
それで、弥にぃが最近凄く幸せそうで。
これは想いが通じたんだって確信しました。
それで私は…沙羅さんが本当に弥にぃの言っているような方なのか知ろうと考えました。
正直、お金目当てで弥にぃの前で良い子ぶってるだけの人かもしれないって思いまして。
勘違いして申し訳ないです。」
「いえ…それで試すって話に?」
「はい。
わざと意地悪な令嬢っぽくしてみました。
蘭子さんにも怖い人になりきってもらって。」
「なるほど。」



