その次の日から、あたしは自分なりに更に頑張ってるつもりだった。


華羅お姉ちゃんが帰国した時に凄く頑張ってた時に比べたら、足元にも及ばないと思う。


それでも、これが今のあたしの精一杯だからいいかなって思ってる。


そんな今日も見回りがあるから、会議が終わった後ももう一仕事だ。


って、張り切ってたらすぐに放課後になり、本日の生徒会も終わりになる。


あたしは華羅お姉ちゃんや光唆、先輩達を見送ってから、パソコンの前に座った。


今日はいつもよりも早く終わったから、見回りまで時間がある。


小百合先輩に頼まれてた資料作りが出来る。


上手くいったら、明日の朝に提出できそうだ。


そんな感じで意気込んでいる時の事だった。


「沙羅ちゃん、ちょっとは休んだ方がいいよ?」


弥先輩がそう言って、目の前のノートパソコンをパタンと閉じた。


「でも弥先輩、今から見回りまの時間までにやったら、明日の朝には小百合先輩に渡せるんです。
あとは纏めるだけだからそんなに時間かかりませんから、見回りはちゃんと時間通りに行けます。
他にやる事もないんで今のうちにやっときたいんです。」


「その気持ちは分かるけど、休憩しないと作業効率悪いよ?
沙羅ちゃん、会議前もこれやってたでしょ?
無理にでも休まないと。
それに、明日の朝に出さなくても間に合うから。
香里奈もこの件のプレゼン資料作ってるけど、香里奈は多分、早くても明々後日にしか出せないよ。
両方の資料が揃わないと次に進めないんだし、明後日でもいいんじゃない?」


「明後日でもいいとは思うんですけど、早いに越した事はないと思うんですけど…」


「いいの、明後日で。
明後日に出しなさい。
はい、パソコンの電源切って。」