なんかこんな事を話してたら、修学旅行とかどうでもいいように思えてきた。
なんか…行くのが普通だって考えてた。
でも、行かないって選択肢もありんだんだな。
さっきも感じたけど、それについてくよくよ悩まない先輩達って凄い。
常識とか周りに流されず、自分のやるべき事や目的を見失わない。
きちんと筋を通すって、なかなか出来ない事だと思う。
でも生徒会には、それを当然のように受け入れて、実行している。
…こんな凄い生徒会に自分はいるんだ。
それで…来年は違う立場で生徒会に関わっていくんだ。
「本当だよ。
沙羅だけじゃなくて光唆も。
二人がいたら来年は心配いらないって、聖也先輩が見回りの時に言ってたよ。
…あたしもそう思ってる。
香里奈も弥も勇也も、今年の一年は本当に凄いって。
今年いきなり生徒会を知って、成り行きで入ったって感じだったのに、自分たちより凄いって。
小百合先輩は、一年生なのに自分が頼りにしてる部分も大きいって。
…沙羅や光唆に直接言ってない事ばっかりだけど、全部本当だよ。」
あんなに出来た先輩達がそう言ってくれてる。
自信持てない部分もあるけど、素直に嬉しい。
でも、本当に頑張らなきゃ。
あたしは決意を胸に、しっかりと前を向いた。
明日から、もっと頑張らなきゃ。



