「当たり前でしょ!
って、そんな話した事なかったか…
でも、光唆と沙羅がいなかったら、誰が来年の生徒会を引き継ぐのよ。
三年生だけじゃ無理よ?
ってか、沙羅と光唆は会長と副会長ってほぼ決定よ。」
「そうなの!?」
「そうよ。
生徒会の大変さを分かってない人に会長とか副会長になられても困るし。
ってか沙羅、何の心配してるの?」
「何のって…高校生活や生徒会に捧げようって決めたけど、来年も続けられるかなって。
ほら、あたしって結構迷惑かけてるから。
この前の文化祭の時とか特に。
だから、首になるとかあるかなって。」
「馬鹿ね、沙羅がいつ迷惑をかけたっていうのよ。
文化祭で上演できたのは沙羅のおかげでしょ?
沙羅が頑張ってくれて、皆に働きかけてくれたからなんだよ。
それに、舞台で疑惑が上がったって言っても、あれは事故だし、沙羅が悪いわけじゃないよ。
寧ろあの状況で頑張ってくれて、ありがたいぐらい。
沙羅が他に何を考えてるか分かないけど、沙羅は生徒会に必要な存在だよ。
これはあたしだけじゃなくて皆が思ってる事だからね。」
「本当にそう思ってくれてるの?」
なんか信じられなかった。
文化祭以外でも、失敗したりする事もよくある。
その度に華羅お姉ちゃんとか先輩達にフォローしてもらってる。
光唆よりもあたしの方がそういうの多いんだよね。
って考えると、本当に追い出されても仕方ないくらいに思えるけど…華羅お姉ちゃんの発言を聞いてたら、少し気持ちが楽になった。
来年からも生徒会で頑張れるんだって。
しかも弥先輩か勇也先輩のポジションを引き継ぐんだ…もっと頑張らなきゃ。



