ってか、石原って、有名なんだ?


俺もハルも、全然知らなかったけど・・・。





「なぁ、先輩達?」


石原が、低い声で声を発した。



「羽依のこと、嵌めたんだろ?」


ニッコリと、黒い笑みを浮かべる石原。




「そ、そんな、ことっ・・・・・」


あわあわとし始める、女子達。


けれども。

永井さんは依然、優雅に微笑んだまま。




俺は、静かに口を開いた。


「嘘、つくなよ。」




ビクッと体を震わす女子達。


けれど、永井さんまだ、微笑んだまま。





「羽依を、嵌めたんだろ?

泣かせようとしたんだろ?」


俺は問い詰める。





女子達はうなだれた。


だけど、永井さんは、表情1つ変えない。



永井さんのことは気にせずに、俺は言った。



「やめろよ。

また、羽依泣かそうとしたら、

ただじゃおかないから。


俺は、羽依の彼氏で、羽依が大好きなんだから。

羽依を・・・愛してるんだから!!!」




大声で言い放つ。


女子達は涙目になって、呟いた。




「ごめんなさいっ・・・・・」





震える声で言い、駆けて行った。


というか、逃げた、だけどね。