その刃に狙われた私は、一体どうすればいいんだろう?




「1年の分際で・・・

しかも、美人でもないくせに・・・・


王子様の彼女とか、ふざけるにも程があるだろっ!」


別の先輩がそう、声を荒げた。






・・・・知ってる。



そんなこと、誰よりも私が知ってる。










でも。




『俺は、羽依がいいの。』





千秋先輩は、そう言ってくれたから。


私のこと、好きだって、言ってくれたから。









それに、何より――















「・・・・・ふざけてません。


私はただ、千秋先輩が好きなだけです!


先輩達にどうこう言われようと、この気持ちは変わりませんっ!」









――好きなんだ。


千秋先輩のことが。


誰よりも。