はぁぁぁ・・・と、何やらため息をついた羽依。



「えぇっと・・・

あの、こういうことになってるので、

どうぞ三木先輩はお先に・・「ヤダ。」



「・・・・・・・・・・・・・え。」


「言ったじゃん、俺、羽依と行くんだって。

手伝うよ?」


「で、でもっ・・・・・」


「いーのいーの!

とりあえず、お母さんトイレにでも運んどく?」


「あ、はい。じゃあ、お願いします。

あの、本当に、すみません・・・」



しゅんっと小さくなっている羽依。


俺はそんな羽依を見ていたくなくて・・・




「うーい?」


優しく言いながら、羽依の顔を覗きこむ。



「・・・・・っ/////は、はい?///」


それだけで顔を赤くする羽依。



俺は笑って言った。


「あのさ、羽依、気を使いすぎ。

俺、彼氏なんだしさ。頼ってよ。」



羽依の頭を優しくぽんぽんっとする。





羽依は顔を赤くしながらも、俯いて言った。



「・・・頼れませんよ・・・・・・」


小さな小さな呟き。



だけど、俺の耳はしっかりキャッチした。



そして、ドクンと大きく鼓動がなった。






・・・・・・・・・・頼れない?





――つまり・・・頼りないってこと?