家に上がり込めば、つんと鼻を突く臭いがした。


なんともいえない、嫌なにおい。

思わず顔をしかめたら。






奥から声が聞こえた。






「あれっ?千秋先輩?あれれれ?どこ行っちゃったんですかぁ?」



「ここに行っちゃったんですー。」




ひょっこりと声が聞こえた部屋を覗き込めば、

羽依が俺を見て固まっていた。




あ、なんか、可愛い・・・


なんて思う俺はかなり重症なのかもしれない。






「千秋先輩・・・・・どうして・・・・・・・」


「だって気になるし。

それに、1人で先に行くとか、俺嫌だよ?

羽依と行くんだから。」



「・・・・/////

そ、ですか・・・ありがとうございますっ」



真っ赤になった頬を隠すように俯く羽依。


身長150cmぐらいの小さな羽依は、すぐに赤くなる、

すっごい可愛い俺の彼女♪







「羽依、顔赤い・・・可愛い・・・・・・」


「や、やめてくださいよっ///」



羽依が更に顔を赤くしたとき――






「うえっ・・・・・」





――なんか、不吉な声がした。