え、嘘!?


私は口をパクパクさせた。




三木先輩の顔が、赤いなんて・・・そんな・・・・・






ありえない、と思うけれど、実際、三木先輩の顔はほんのり赤くて。







その事実に、私は嬉しくなると同時に、またもや顔に熱が集中してしまった。







名前呼んだだけなのに、赤くなるなんて・・・





・・・・・私、自惚れちゃってもいいのかなぁ?








そんなこと思っていると、お母さんがくいっとコーラを煽った。


かなり豪快な仕草に、私はホントに女かと呆れたくなった。





ぷはーっと気持ち良さそうに息を吐き出した後、懐かしそうに私達を見た。







「いいわねぇ、青春。

純情な君達見てると、なんだか私、随分歳を取ったみたいに感じるわぁ。」



そう言って笑ったお母さん。












――時々、お母さんはこんな笑顔を見せる。




寂しそうな、切なそうな・・・


それでいて、どこか投げやりな笑顔。