言った後でハッとした。


顔が熱くなる。



バッと顔を隠すように俯けば・・・・・






――くいっ






・・・三木先輩に顎をつかまれ、強制的に上を向かされた。







「羽依ってば可愛いね。

自分で言って赤くなっちゃうなんてさ♪」



そう言う三木先輩は楽しげで。


さっきとはうって変わって、かなりご機嫌だった。





スッと私の顎から手を離すと、明るく三木先輩は言った。



「一緒にいたいんなら、送っても問題ないよね?」


にこやかに言う三木先輩に、ぐっと詰まってしまった。




そう。



悪いとは思うけど・・・・・それでもやっぱり、嬉しいんだ。


三木先輩といられることが。




図星を当てられたような気分になり、素直にコクンと頷いた。







「うん♪じゃ、行っか!」


「はいっ・・・・・・/////」




三木先輩が、手を握る力を少し強めた。


それに返すように、私も握り返す。





そして、2人で笑い合った。