「愛の告白?・・・・・・えぇ!?俺に!?」


三木先輩、仰け反りました。

思いっきり。



そんなに驚くことでしょうか・・・

学校の2大王子ともあろう方が・・・




「え・・・・っと・・・・・・う・・・んと・・・・・・」


あわあわと口を動かす三木先輩。




や、あの、三木先輩ですよね?


学校の2大王子の1人でモテまくりの、三木先輩ですよね??



なんでそんなに、うろたえてるんでしょう!?

告白なんて日常茶飯事なんじゃないんですか!?





「・・・・・・・・・・・・・ご、ごめん・・・・・・」




紡がれた言葉は、ものすごーく小さいものだった。




私は思わず苦笑してしまった。




あんなにどもってても、結局は・・・・・

やっぱり、な結果になっちゃうんだね。




「・・・はい。ありがとうございます。

私の告白、ちゃんと聞いて、真面目に答えてくれて。

返事は、分かっていたようなものだったので、私のことは忘れていいです。」




言えて、よかった。



でも、やっぱり・・・・・・・・


ちょっぴり、切ないし、苦しいや。







「さよ、なら。」



溜まってくる涙を必死にこらえ、私は踵を返した。