そうやって、恥ずかしげもなく、

言うんじゃんか。








「・・・あのさ、俺、そんな可愛い羽依に、

プレゼントがあるんだ。」




その言葉に、目を見開いた。





プレゼント・・・?


千秋先輩から?




そう考えただけで、一気にテンションが上がった。




「本当ですか!?」


「うん。嘘ついてどうすんのさ。」



そう言って千秋先輩は、やっと私を離してくれた。





そして、千秋先輩と、正面から向き合った。



私は、満面の笑顔で言った。





「すっごい、嬉しいですっ!」




千秋先輩は、そんな私を見て、嬉しそうに笑って。


私に、小さな包みを渡した。






「開けても、いいですか?」


「うん、いいよ。

あの、気に入ってくれるか分からないんだけど・・・」




不安そうに聞く千秋先輩。


私は、それは絶対ないな、と思っていた。




どんな物でも、千秋先輩からの物なら、


気に入るに決まってるもん。









包みの中から出てきたのは――