外に出てすぐ。


茜と千秋先輩がじっと見つめあった。






・・・そして、数秒後。



ニコリと千秋先輩が微笑み、


茜がチッと舌打ちをした。







・・・・・・ん?



どうしたんだろう、なんて思っていると。





「じゃあな、羽依。」


茜がそういい、ひらりと片手を振った。




「え?な、なんで・・・」


どんどん遠ざかっていく茜。



どういうこと?と、不思議に思っていたら。





「なんでって・・・

2人っきりになりたかったからに、

決まってるじゃん♪」




後ろから、ぎゅっと千秋先輩に抱きしめられた。





途端に、上がる体温。


心臓が、バクバクいい始める。





「ち、千秋先輩っ・・・」


「んー?」


「は、恥ずかしいですっ////」



うぅっと顔を俯ければ。


千秋先輩が抱きしめる力を強めた。






「言っとくけど、俺、離す気ないからね?」


「なっ・・・・・・」




なんですって!?