――ちゅっ



リップ音が、室内に響いた。





「・・・んんッ」



お父さんとお母さんのキスは、どんどん深くなっていく。







あ~~~~~/////



娘がいる前でやるなぁーーーーー!!!!!







なんて思いも虚しく、どんどん激しくなっていくキス。





ど、どうしよう・・・なんて思っていたら。





ぽん、と肩をたたかれた。




振り返って、肩を叩いた人物を見れば。





千秋先輩が、苦笑いを浮かべていた。




「羽依、退散しよっか。」









千秋先輩の言葉に、かなーり申し訳なく思いながら、


コクンと頷いた。





それを見ていたらしい茜が、私にコートを放った。




「出るなら、早く出ようぜ。」



その言葉にも頷く。









――そうして。


私達3人は、寒空の下へと、出たのだった。