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「・・・・・やっぱ、夢だったんじゃないかな・・・」



告白の次の日。


私は朝起きて顔を洗い、鏡に自分の顔を映して、1人呟いた。




だって、この平凡な顔の女が、あの2大王子の1人と付き合うとか・・・・・・




鏡に映っているのは、本当に平凡な顔。


肩までの黒髪。

桜色の唇。



・・・・・うーん・・・


黒い瞳は・・・ちょっと大きめかな?



あ、でも、顔色はすごい良いと思う。うん。

私、血行いいから。





「でも、やっぱ信じられないな・・・」





玉砕覚悟の告白は、やっぱり振られて。


でも、その後告白されて。




「夢落ちとかだったら、どうしよう・・・」


や、でもありうるような・・・・・・。


あと、私の単なる妄想とかね。

妄想だったら、三木先輩ゴメンナサイだけど。





「うぅ~~~~・・・・・」




私は1人、頭を抱えつつ、お弁当作りを始めた。






と、いうのも。





私は高校に入ってから、1人暮らしのようなものなのだ。