――――――――――――――――――――――――――――――・・・・・・







日曜日。


午後2時50分。





喫茶店primroseの前で佇んでいる人を、発見した。








「お父さんっ!」



私はたたっと駆け寄る。





お父さんはにっこり微笑んだ。


温かい微笑み。



「羽依、早いね。」


「お父さんこそ!

絶対、私の方が早いと思ったのに!」



ぷぅっとふくれれば、ははっとお父さんが笑った。



「まぁまぁ。それより、寒いだろ?中、入ろうか。」


お父さんは喫茶店の中へと入っていった。




「え?いいの?」


今日、定休日って言ってたのに・・・。




「いいんだよ。お父さんの店なんだから。

ちょっとくらい。」





そ、そういうものなの?



よくわかんないけど・・・

まぁ、お父さんがそう言うんなら、そうなんだろう。




納得して、私も店内に入っていった。