「もう、あの日…、か。…はやいな。」 何てボソッと呟く。 その時、隣の部屋から声が聞こえた。 「紗葉ちゃん起きたのかな。」 …そういう真奈ちゃんの声が。 「え、まだいるの…?」 面会時間はあと2時間ある。 「こら、真奈。静かに。紗葉ちゃんもし、起きてたらうるさいでしょ。」 いつもの感じで怒る恵ちゃん。 みんな、私に気遣ってくれてたんだ… 申し訳ない気持ちもあったけど、 それよりも嬉しい気持ちの方が大きかった。 やっぱ…会いたいな。