一通り検査をしてまた先生のところへ戻ってきた。 「先生、私明日の文化祭行きたいんですけど…」 「文化祭?どこの?紗葉ちゃん学校行ってなかったよね?」 「あ、あの……友達の。」 「そういうことね。あまり激しい運動はしないように。それから無理はしないこと。それができるなら許可出すよ。」 「わかりました。」 「うん、ならそういうことで。」 そう言って優しく笑う先生の顔が一瞬悲しそうな顔になって。 「紗葉ちゃん。もうそろそろ覚悟を決めてほしい。」 そう言った。