さっきまで紗葉に伸ばしていた両手をだらしなくおろす。
その瞬間、
目が開けていられないくらいの眩しい光に包まれた。
『な、に…?』
しばらくしてから、
無意識に瞑っていた目をうっすら開けると、
そこはいつもの病室。
…、でもちょっと違う。
ここは北館だ。
小児科病棟は南館。
それに小児科病棟にはない個室。
どうして、私はここにいるの?
…ここは、誰の病室??
「紗葉ちゃーん!って、あれ、いない…」
1人考えていたら、扉が開いて元気良く病室に入ってきたポニーテールの女の子。
『誰…??』
黒髪のポニーテールを揺らしながらキョロキョロ辺りを見回す女の子をじっと見つめる。
…知らない子。
紗葉の名前、知ってるの?紗葉の知り合い??
「真奈ー!1人だけ先に行くなんて卑怯でしょ!!」
「恵!!だってー、はやく紗葉ちゃんに会いたかったんだもんー。」
「それはわかるけど…、あれ、紗葉ちゃんは??」
「うーん、なんか来たらいなかった。」
そう言いながら喋る女の子2人。
どうやら、さっきのポニーテールの子は“真奈”という名前で、
後からやってきたボブの女の子は“恵”って名前らしい。


