「死んだ、なんて嘘って…言ってよ…っ、帰ってきてよ…」 泣く紗葉に、 そっと手を伸ばすけどこれっぽちも届かなくて、 私の視界が涙で揺れる。 『紗葉…っ、ごめんね…ごめんねっ…』 ごめんね、紗葉。 がんとかで苦しんでるのに、余計に私が負担かけちゃって。 ごめんね。そんなに泣かせちゃって。 なら、色紙にあんなこと書かなきゃよかったよ。 “一緒に夢叶えようね。紗葉なら大丈夫。きっと大丈夫。一緒に生きよう。” あの時の言葉に嘘なんてなかった。 私の紗葉への心からのメッセージだったのに。