「美由紀ちゃん、あのね紗葉ちゃんのことでお願いがあるんだけど…」
「紗葉のこと…??」
私が小6の12月。
紗葉のクラスの女の子が私のクラスにやってきた。
「あのっ、紗葉ちゃんがんと戦ってるんでしょう…?私たち紗葉ちゃんの役に少しでも立てることはないかって考えて…」
少し小さい声で、でも私の目をしっかり見て話す女の子。
「色紙をクラスみんなで寄せ書きで書いたんです…、でも紗葉ちゃんの病院がみんな分からなくて…美由紀ちゃんに渡してもらおうって話になったんです…。
あっ!出来たらで大丈夫なんですけど、よかったら紗葉ちゃんに渡してください!」
頭を下げて色とりどりの文字が書かれた色紙を私に差し出す。
「もちろん!喜んで届けさせていただきます♪」
…紗葉が笑ってくれるなら、私が出来る限りのことをするよ。
「あ、でもその代わり、私もこの色紙にメッセージ書いていい??」
「もちろろんですっ!!」
「ふは、わかった。紗葉にはきちんと私が責任持って渡しとくからね♪」
そう言うと、女の子は笑って頷いて自分のクラスへ戻って行った。
それを見届けて、チラッと色紙をみる。
うーん、なに書こう…
伝えたいことがありすぎるんだもん。
頑張れ?負けるな?
どれも違う気がするし…
私の紗葉へのメッセージ全部書いたらこの色紙全部が埋まっちゃうし…


