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「うん、さあ課題を拾おう。」
「ひどい!恵ひどい!!課題なんて溶ければいいのにっ!!」
「真奈ちゃんまだ課題終わってなかったんだ…、ね。」
あれから数週間経つのに…。
「真奈、冬休み中プリント1枚しかやってないなんてアホでしょ。」
「奏多うっさい!!徹だって終わってなかったもん!!」
「俺はつい先週終わらせましたー、えへん。」
「いやいや、冬休み中に終わらせるべきだし。」
「なんか誠が正論言ってけど全く聞こえないんだけどどうしたらいい??」
相変わらず賑やかだなって思う。
…まあ、でもそれが楽しいし、心地良いんだけど。
「ねえ、紗葉ちゃん、今日ね学校でね…っ」
── ドクンッ
みんなの会話を笑いながら聞いてたら、突然心臓が嫌な音を響かせる。
振り返った真奈ちゃんに何も言い返すことは出来なくて、そっと胸の上に手を重ねる。
徐々に鼓動が速くなって行く。
脳が回り出してる気がする。
ああ、いつもの症状だ。
…動機とめまい。
「紗葉ちゃん?大丈夫?…顔色悪い、よ??」
「…だ、いじょ、うぶ。ちょっと、橘田先生の所、行って、くるね、」
大丈夫。このくらいなら。
軽い方だ、大丈夫、と言い聞かせながらそっとベッドから足を降ろす。
…その瞬間、何かが垂れた。