キミと出会えた奇跡







質問返しをしたら即答で返す真奈ちゃんに一瞬焦った。




は、はやい…。




と、同時に顔がどんどん熱くなってる。







「うん、ごめん、紗葉ちゃんその反応わかりやすすぎだから。」




「そうだね、図星だね。」



「…〜っ、」





2人に返す言葉がなくて俯く。




なんか恥ずかしい…!!





「やっほー!どーも!トールタカキの登場でーすっ!ってあれ。」



「徹バカじゃないの?」



「…え、どうしたの紗葉?顔真っ赤。」





真奈ちゃんがずいっとまた近づいたと思った瞬間、




ガラッと音を立てて開いたドアの先にはハイテンションの徹くんと、毒づく奏多くん。





そこから少し微笑みながら不思議そうに首を傾げる誠がいた。





「あああ!!もうなんで入ってきちゃうの!!男子共!!ガールズトーク中ですけど!!!」



「じゃあ俺も女子になろっかな。うふっ。」



「え、ねえ徹どうしたの?今すごいゾクってした。背中。鳥肌立ったかもしれない。」



「僕知らなーい。ただ単に真奈みたいに課題やってなくて先生に怒られて数学の課題を5倍に増やされたからじゃない?」



「充分知ってるじゃないか、奏多さん。」






うふっと今だに両手を顎に持っていって可愛く見せてるポーズをする徹くんに、真奈ちゃんがものすごく哀れんだ目で見る。





真奈ちゃん、仲間だ、とか思ってそう…。







「徹、仲間だね!!」



「真奈、お前もか!!やっぱり信じられるのはお前だけだよ!!」







…やっぱり。なんて思ってクスリと笑う。





真奈ちゃん分かりやすすぎる…