「…だって私、あと3ヶ月しかないんだよ?15%しか生きれる可能性ないんだよ?」
「まだ、3ヶ月もあるじゃん。15%もあるじゃん。…だったらその15%に賭けよう?0%じゃないじゃん。」
「…でも、っ、多分私来年にはっ…」
「…そんな言葉じゃなくて、…返事が欲しい。ねえ、紗葉返事は?」
……、そんなの一つに決まってるじゃん。
「私だって誠が好きっ…、そばにいたいよ…っ」
震える声で伝えるとふっと優しく笑ってくれる誠が目に入る。
「…こんな俺ですけど付き合ってください。」
「も、ちろん…」
そう答えるとふわりと、抱きしめてくれる。
そんな彼の背中に腕を回して、私も抱きしめ返した。
好きって言葉に好きって返ってくる。
好きって言葉に好きって返せる。
誰かが私を必要としてくれて、私もその人を必要とする。
たったそれだけのことだけど、そのたったそれだけがこんなにも幸せだって気づけたの。
それもこれも全部…、
誠のおかげだよ。


