「…、はい、ダメー。」
「ちょ、何してっ…」
「…ベタだけどさ、…そっから先は俺に言わせて?」
「え…?」
そっと指を離してニコッと微笑む目の前の誠は物凄く近くて。
……10cmあるか、ないかかな。
何これ恥ずかしい…。
なんて思ってそっと視線を下に落とすと、“えー。”何て声が上から降ってきた。
「何で下向いちゃうのー?ちゃんとこっち見てよ。」
「え、ちょっと、待っ…」
有無を言わさないまま人差し指と親指で優しく顎を掴んだ誠はそっと私の顔を上にあげる。
「…、あのね、俺前も言ったように今も、紗葉が好きだよ。」
「……っ!」
…、私がさっき言おうとしたのに…っ。
至近距離での告白に恥ずかしいのに、なぜか真剣な真っ直ぐな目から逸らせなくて。
魔法にかかってるんじゃないかな、とまで思った。
「俺じゃ頼りないかもしれないけど紗葉を守りたいんだ。…だから、そばにいてください…。」
「…っ、馬鹿…、っ、」
「何で馬鹿なの?」
…誤魔化しだよ、馬鹿。
溢れ出した涙を手で拭う。
「紗葉、最近泣いてばっか。」
「…っ、誠が悪いんじゃんっ!」
「ふは、俺のせい?」


