「あー、おっけおっけ。わかった。それは帰るべきだね。うん。」
「でしょ?俺結構良いことしようとしてるよね?」
「うん、そうかもね。本人にとってどうかはわからないけど。」
そんな会話をし出す2人に訳がわからず首を傾げる。
みんなもポカンとしててあんまわかってない感じ。
「じゃあー、よし。真奈、奏多帰るわよ。」
「え、待っ、俺は!?」
「誠は残りなさい。」
「え、ずるいずるい誠だけなんでいるの!!ずるい!!私もまだいたい!!」
「真奈は帰るの。後で説明してあげる。」
テキパキとそう言いながらカバンを持つ恵ちゃんに私は目をぱちぱちさせるだけ。
…え、なんで誠だけ?
「じゃあ、帰るね。紗葉ちゃん!ゆっくり出来なくてごめんね!」
「あ、うん、じゃあね…」
そんな事を考えてたら恵ちゃんは早口で帰っちゃってて、
徹くんと奏多くんも「じゃあね。」何て言って去って行く。
真奈ちゃんも慌てて帰る準備をして、もうドアの目の前に立っていた。
「恵も奏多も徹も早すぎ…、一体何企んでるのよっ…」
「…もう、みんな帰っちゃうんだね…。」
「ごめんね、紗葉ちゃん。…じゃあ、また明日ね。」
ひらひらと振ってた手が少しだけ止まる。
その瞬間、しまったとでも言うようにそっと真奈ちゃんが口を押さえた。
「…うんっ、じゃあね、真奈ちゃん。」
「う、うん。ごめんね紗葉ちゃん。」


