「あー、でも紗葉ちゃん無事で安心したー。」
「ねーっ、結果オーライって感じ?なのかな?」
恵ちゃんが呟くと微笑みながらそう言う真奈ちゃんに静かに頷く。
…、みんなのおかげだよ。
…私が私らしくいられる場所。
チラッと誠を盗み見ると、偶然目が合っちゃって、優しく笑みを顔に浮かべてくれた。
それだけなのにきゅっと胸が苦しくなる私は、単純だなって思う。
「…、さっ、帰ろー!」
「は?何言ってんの徹。来たばっかじゃん。良いところじゃん。馬鹿なの?ねえ馬鹿なの?」
「奏多の毒舌地味に俺に強くなってね!?今更だけどその可愛い顔で毒舌とかギャップありすぎなんだよこの野郎!!」
「うるさっ、徹も奏多もうるさっ。」
「真奈まで!?え!?真奈まで!?」
「…ていうかどうしていきなりもう帰るの?」
「3人目でやっと聞いてくれる恵が初めて天使に見えた。」
「初めてとか張り倒すわよ、徹。」
ニコッと笑う恵ちゃんに怯えるみんなにクスッと笑いがこぼれる。
怯えながらも徹くんが“理由話すから耳貸して”なんて言って恵ちゃんの耳に手をおいて内緒話をし出す。
…なんだろ?


