「…、あなたはいいね。長生きが出来て。ずっと健康で生きられて…。」 そっと目を瞑って、木の幹に触れる。 今は冬だから、桜の花もなくて少し寂しいけど、 こんなにしっかりと立派に自分の足で立ててる。 私は、…震える足で自分を支えるのが精一杯なのに。 「紗葉っ!!」 そんな時もうすっかり聞き慣れた澄んだ声が、 後ろから聞こえて、振り返った。 そこには少しだけ息を切らしてこっちを見てる、 …、誠がいた。