「…、…木?」
息は乱れたまま、視線を上に上げると、
いつの間にか大きな木があって。
周りは、いつの間にか土の地面の公園らしき所だった。
「…、桜っ、?、は、あ、…」
多分この木は横に模様が入ってるから桜の木、かななんて思う。
…、桜の花びらは一枚一枚は白いのに、
集まると薄いピンク色になる。
それはたくさんの花びらが集まったからこそできることだ、ってお父さんが言ってたな。
段々整ってきた息を確認して、
立ち上がる。
「…、桜の花びらは散っても他に、…たくさんの花びらがあって、また来年には違う花が咲く。」
…逆をとればたった一欠片を失っただけで美しさなんて変わらない。
その一欠片は、私。
──…必要となんて、されてない。


