キミと出会えた奇跡







─ 『恵には止められたんだけど誠と私でもっかい紗葉ちゃんのところ行くね!迷惑かもしれないけど…。』





みんなと別れてから2日。






そんなときに真奈ちゃんからメールが来た。







だらんと力なく携帯を持っている腕を倒して、






開いた内容に思わず戸惑いと苛立ちのため息が漏れる。





…、もう会わないって思ってたのに。






「…、青空。」





ふと窓の外を見ると私の心とは真反対の、






まるで嘲笑うような雲ひとつない青空が広がっていて。





そっと、病弱を表すような自分の白い手を空にかざした。






空を飛ぶ鳥はいつも楽しそう。





自由に飛んで、自分の翼を持ってるのに。






…、私にも自由が欲しい。






飛び立てる翼が欲しい。