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「紗葉ちゃんっ。」
あんなメールをしたのに、変わらず優しく微笑んで来てくれる真奈ちゃん。
…やっぱり、来ると思った。
だって真奈ちゃん達は優しいから。
「みんな来てくれたんだねっ。」
出来るだけ自然に。
もう、会わないって告げるのなんて悟られないように。
機械的に口角を上げ目を細めた。
「紗葉ちゃん2日ぶりなのになんか雰囲気違うなあ…」
「…髪切ったとか?」
いきなりそんなことを徹くんと恵ちゃんが言い出すから少し慌てそうになる。
「ううん、髪なんて切ってないよ、小学校からずっとロング。」
ニコッと微笑むと、
徹くんたちは納得したようだけど、
なぜか誠だけ視界の隅で眉間に皺を寄せていた。


