「もう、わかったよ…、あいつらには上手いこと言っとくから…。」
「そうしてくれると助かる。」
これ以上惨めな思いなんてしたくない。
看護師さんや医者以外で彼みたいに死の順番待ちじゃない患者さんと喋るのさえ久しぶりだったのに。
…まぁ、彼の声にもやっと慣れた。
…目と目は未だに合わせられないけど。
「あ、そそ、紗葉、なんかいい案ない?俺ら文化祭の出し物まだ決まって無くてさ。」
「…出し物?」
「そう。俺、文化祭当日にはギリギリ復活できるって言われたんだ!医者にも治りが早いって♪
だけど、準備期間までには間に合いそうもないからその代わりいい案考えてこいって。先生が。」
「そっか。他のクラスはなにやるの?」
文化祭とかそういう行事やったことないからあまりぴんとこない…
修学旅行とかも行けなかったからなぁ…。
「他のクラスも正式には決まってないんだけど、お化け屋敷とか劇とか…」
「まるでドラマみたいな文化祭…」
「そうなの!うちの学校、他校OK、やりたいものなんでもOKみたいな生徒が楽しめるドラマみたいな文化祭目指してますって感じだからね。」
「そうなの?楽しそう…」
私には関係ない、けどね。


