「何あれ…」
呆然と呟く。
何がしたかったのかな…。
華の5人組…、あ、そういえば瑠奈ちゃんがなんか教えてくれたな…。
頬にある涙を拭きながら自分の病室を開ける。
「…もう嫌。」
こんなとこいたくない。
こんな病気、要らない。
こんな人生…、望んでない。
溢れる涙は止まることを知らなくて。
「…っ。頭、痛い…」
とりあえずこの頭の奥に沈む痛みを抑えようとバックの中を漁る。
小さな白い2錠の薬が手の上で転がってきたのを確認して口に含む。
これが、私の支え。
こんなちっぽけな物体がなきゃ生きていけない自分が、
みじめでどうしようもなくて。
溢れてくる涙も混乱した頭も。
…もう、どうでもいいや。