「…なんか、得、しちゃったね。」
「あはは、そうだね。」
お互い、右手にりんご飴を持ちながら歩く。
「ねえ、……誠くん?って身長何cm?」
一応、私は160cmくらい身長があるけど、
明らかに彼の方が大きい。
「えー、176、くらいかなー?、なんで??」
「いや、なんでもない…」
だって10cm以上差があるから歩幅は違うはずなのに、
歩く速さは一緒だから…、なんか、なんとなく。
「ふは、何それ。」
「…やっぱ、優しいなって思っただけ。」
優しく笑う彼に、少しそっぽを向きながら呟くと、見開かれる目。
「…なんで、驚くの。」
「…だって、いきなり紗葉に優しいって言われたから…」
そりゃ、驚くでしょなんて言ってる彼に思わずこっちまで笑いがこぼれる。
「どんなイメージなの?私。」
「…凛としてて、根は優しいのに、心をすぐに開かない子。本当は弱くて泣きやすい子。でも相手のことをきちんと思いやれるよく笑う子っていう感じ?」
「…、全部外れ。」
「あと、天邪鬼!」
…見抜かれてる。


