「紗葉ちゃーん、どう?今日行けそう??」
「あ、恵ちゃん、…うん、大丈夫だよ。」
コートをバックから引っ張って取り出した瞬間、みんなが病室に入ってきた。
「おっっふううううう…、やばい紗葉ちゃん可愛い。ハスハス。」
「お黙り変態真奈。」
「紗葉ちゃんのワンピース姿初めて見たー!」
奏多くんの毒を聞こえていないのか、満面の笑みで話しかけてくる真奈ちゃんに首を傾げる。
「あ、そっか、文化祭の時恵ちゃんから借りた制服だったもんね。」
「うん!病院も私服だけどワンピースとかじゃないから…」
「ああー、くつろぎやすいようにゆったりとしたの着てるもんね。」
「そうそう!ああー、今日楽しみー♪」
そう言って両頬に手を当てた真奈ちゃんが一瞬ニヤリと笑う。
と、その瞬間ゴンって音と共に後ろへ真っ直ぐ伸びた真奈ちゃんの足。
え、…奏多くんが飛んだ?
「…いったあぁあああああぁああ!!」
「真奈、今のは痛い。」
「奏多が悪い。」
真奈ちゃんに蹴られた奏多くんは涙目で。
そんな奏多くんにドヤ顔してもう一回いたずらっ子のように笑う真奈ちゃんが、
このときばかりは悪魔にみえました。


