「ていうか昨日紗葉ちゃん大丈夫だった?なんかされなかった?誠とか誠とか誠とかに。」 恵ちゃんがベッドのすぐそばの椅子に座りながらきくと、 彼が苦笑いを浮かべる。 「…特に、なかったと思うけど。」 答えた後にもう一回記憶を振り返ってみる。 うん、なかったと思うけ…、あ。 昨日のことを思い出してみるみる頬が熱くなる。 …ごめん、恵ちゃん。真奈ちゃんの話聞いてて忘れかけてたけど、あった。 ……言えないけど。