「私のせいで…美由紀は死んだの!
私が悪いの!私さえ…、いなければよかったのに…。
美由紀だってっ…、きっと、私を恨んでる…」
「そんなことない…!紗葉のせいじゃない…!」
泣きながらそう言えば彼も同じように泣いていた。
「どうしてよ…!私さえいなければ美由紀は、美由紀は生きれたのに!
美由紀は私なんかよりずっと生きるべき存在だった!
どうして!?なんで神様は私を先に殺さなかったの!?
誰も、誰も、思ってなかったよ…。
美由紀が明日死ぬなんて。私より先に死ぬなんて、誰も思ってなかったよ!」
そう言い放てば彼は悲しそうな顔をして口を閉ざす。
「私なんかが美由紀より生きていい存在なんかじゃないのに…
…美由紀と最後に交わした言葉は『また明日』だった。
また明日なんて…言わなきゃよかった…。
明日、美由紀と会えるなんて期待しちゃう。
美由紀が死んでもその言葉で認められない。信じられない。
大切な人が、大好きな人が明日いなくなるくらいなら…
ずっと今日でいたい。
…明日なんて来なくていい。
明日なんて、…来ないでよ。
私の大切な人を奪わないでよ!」


